南西フランスで生きる

元モンテッソーリ幼稚園教諭が綴る、フランスの教育事情、南西フランス生活、フランスの妊活事情など、ゆるりと更新

南西フランス、トゥールーズ

南西フランス、トゥールーズへ引っ越してきて約二か月が経とうとしています。

今回はトゥールーズの魅力を書いていけたらと思います。

 

皆さんが、南フランスと言われて思い描くのはマルセイユや、ニース、アヴィニョンなどがある南東フランスの方だと思います。
そちらでは、インスタグラムなどでもよくみられるラベンダー畑やカラフルな街並みが有名でしょう♡

 

今回は南西フランスに位置する、トゥールーズを紹介します。

トゥールーズがあるのはオクシタニー地方で、モンペリエカルカッソンヌ、アルビ、ルルドも知られているのかなぁと思います。特にカルカッソンヌは"Voir Carcassonne et mourir"(カルカッソンヌを見ずして死ぬべからず)という言葉がフランスにあるほど。

オクシタニー地域圏トゥールーズは一番人口が多く、今、フランスで最も発展・開発されている都市と言われています。

 

ラベンダー畑はありませんが、レンガと、ブルーやパープル、ホワイトといった色調の木枠の窓でできた街並みは温かみがあって可愛らしく、小さな小道で写真を撮るだけでも素敵!

Toulouse市内

また、地下鉄、トラム、バス、共有自転車と交通網も発達しているので、車がなくても観光できます。2024年までに市内におけるハイブリッドカーまたは電気自動車以外の進入禁止を掲げているので、車がない方が動きやすい都市かもしれません。

 

また観光だと、パリからくる方がほとんどだと思うのですが、2030年にはTGVにも直行便ができるそう! 今はパリ(モンパルナス駅)から電車で約5時間かかるところが、3時間に短縮されるそうです。これでパリへ旅行にいらっしゃる方がよく足を延ばされる、ボルドーストラスブールモンサンミッシェル、リヨンなどの選択肢にトゥールーズも加わえることができるかもしれません♡

ちなみにパリから飛行機だと1時間半ほどで、トゥールーズラニャック空港から市内までは30分ほどですが、モンパルナス駅に比べると、パリで空港に行くのが少し遠く面倒な気もします。あと手荷物も気がかりなところ。電車の方が少し時間がかかりますが、移動は飛行機に比べて楽かもしれません。

 

まずは、観光するときのおすすめポイントをいくつか書いていこうと思います。そのあと、引っ越してきたからこそ実感するトゥールーズのいいところも書いてきます。

 

上にも書きましたが、まだパリから片道4時間半かかるため、『最低1泊2日、できたら2泊3日』がおすすめ!

南地方特有のゆっくりとした時間の流れの中で、バカンスを楽しんでいただきたい♡

観光で来るのであればトゥールーズだけでなく、その周辺にあるアルビやカルカッソンヌ、ちょっと行きにくいですがルルドなんかにも行ってもらいたいです。

カルカッソンヌとアルビは世界遺産に登録されています。

また、ルルドカトリック教徒にとっての聖地で、毎年世界各国から600万人の巡礼者や観光客が訪れています。

 

カルカッソンヌCarcassonne)への行き方

トゥールーズからカルカッソンヌまではフランス国鉄SNCF)の電車(TER)で1時間ほど、到着したカルカッソンヌ駅から、有名な城壁都市(Cité de Carcassonne)までは徒歩の場合は30分ほどです。

アルビ(Albi)への行き方

トゥールーズからアルビまではSNCFの電車直行で1時間ほど、乗り換えだと2時間以上かかることもあるので要チェックです。観光地までは駅から15分ほど。

ルルド(Lourdes)への行き方

トゥールーズからルルドまでは電車乗り継いで3時間、または車で2時間ほど。

 

もし1泊2日が精一杯という方に、トゥールーズで必ず訪れていただきたいのは、

『サン・セルナン大聖堂(Basilique Saint-Sernin de Toulouse)』と

トゥールーズ市庁舎(Le Capitole)』です。

 

『サン・セルナン大聖堂』は11世紀から13世紀にかけて建造され、現存するロマネスク様式の建造物としてはフランス国内でも最大規模のもの。ユネスコ世界遺産に登録されています。2世紀の長い間かけて建築されたので、鐘楼のアーチが下から上に上るにつれて様式が変わるのも特徴的です。

毎年11月29日は、トゥールーズの最初の司教であったセルニン(またはサトゥルニン)の祝祭日(Fête de Saint Saturnin)であり、特別なミサが行われたり、普段は一般公開されていない場所をガイド付きで訪れることができます。

 

夏季は8時30分から19時まで
冬季は8時30分から18時まで訪れることができます。

住所はこちら、Pl. Saint-Sernin, 31000 Toulouse

 

Basilique Saint-Sernin de Toulouse

 

トゥールーズ市庁舎』は一般に開放されている大広間があり、こちらは豪華絢爛。

現在も現役の市庁舎なので、この地方に住むカップルの市役所婚もこちらの大広間で行われるそう。ため息が出るようなおとぎ話のような空間で結婚式なんて贅沢♡

市庁舎のすぐ隣には『キャピトル大劇場(Théâtre du Capitole)』があり、オペラやバレエ、コンサートなどを楽しめます。

 

市庁舎は毎日8時15分から16時45分まで訪れることができます。

住所はこちら、31000 Toulouse

 

市庁舎の目の前に広がる広場『キャピトル広場(Place du Capitole)』では頻繁に催し物が開かれており、クリスマスの時期だと、クリスマスマーケットが開かれます。今年2022年度はこの広場に限らず、街のいたるところでクリスマスマーケットが開かれるらしいので、そちらの様子も書けたらと思っています。

 

またキャピトルからガロンヌ川に向かって移動すると着く『セン・ピエール橋(Pont Saint-Pierre)』から見える景色も素晴らしいです。

橋の住所はこちら、Rue du Pont Saint-Pierre, 31400 Toulouse

 

大きな室内市場も『Victor Hugo Market』『Marché Couvert Saint-Cyprien』の二か所あり、こちらはそれぞれ朝7時から14時、朝7時から13時まで。

地元の食材がずらっと並び、地元料理やワインもいただける活気あふれる市場です。

(この市場とおすすめのレストランやカフェはまた違う記事で詳しく書こうと思います。)

 

また、飛行機好きには『Musée Aeroscopia』『Manatour - Let's visit Airbus』もおすすめ

アメリカのボーイング社と二大旅客機製造メーカーとして有名なエアバス(Airbus)の本社があるトゥールーズ

Musée Aeroscopia』は飛行機博物館、『Manatour - Let's visit Airbus』はエアバスの飛行機工場見学です。どちらとも市内ではなく、トゥールーズラニャック空港のすぐ隣にあります。

 

『Musée Aeroscopia』

毎日 9時30分から19時まで

住所はこちら、1 All. André Turcat, 31700 Blagnac

『Manatour - Let's visit Airbus』

定休日は日曜日、月から土曜日は9時から18時まで

住所はこちら、All. André Turcat, 31700 Blagnac

 

そしてトゥールーズで有名なのが、なんといってもラグビー!

来年2023年にはラグビーのワールドカップトゥールーズでも開催されます。

ルールもわからないにわかですが、ぜひ見に行きたいなぁと思っています。

また、日本代表のベースキャンプ地に、トゥールーズが決まったと発表もあり、なんだかワクワクしています。日本戦があるので、そちらも見たいと思うところ!

観光するときに時期があえば、トゥールーズラグビー観戦もいいかもしれません。

 

ここまで、観光するならおすすめの場所をいくつか書いてみました。

 

さて、次に引っ越してきてよかった点をいくつか書いていきます。

トゥールーズのいいところまず一つ目は、『人が優しい』

レストランやカフェで、パリの対応に慣れていたので、こちらへ来て店員さんのフレンドリーさに感動してしまったくらい笑

ある程度大きな街なのでみんながいい人ばかりではないでしょうが、こちらへ来て嫌な気分になったことはまだありません。

 

そして二つ目は『気候が穏やかで空気がいい』

温暖化もあるのでしょうが、10月下旬でも日中は25度前後でTシャツで過ごせる日が多いです。パリの友人の投稿や話を聞くと、ジャケット必須だったり、曇り空だったりがほとんどの中、温かい陽の光に包まれて羨ましがられることも。

こちらへ来て、植物もよく育つようになりました。

緑も多く、空気も澄んでいて、深呼吸がしやすい。

そして鼻毛が伸びるのが遅い。パリにいたときは鼻がしょっちゅうむずむずしていたのですが、それもなくなりました笑

 

Touluse市内の公園にてくつろぐ人々

三つ目は『活気がある』

大学が多くあり、学生の街といわれるほど。とにかく若い人が多い。

そんな若い人の力で、老若男女、街全体に活気がある気がします。

新しいお店も次々と出店してきていて、今一番開発されている都市というのも実感。

最近だと、大学同士のボートのローイングレースがガロンヌ川で行われており、チアリーダーや、ワインやビール片手に応援する人でにぎわっていました。

もう10年以上経つのに、高校野球を思い出してしまった!

そんな懐かしさを味わいつつ、いいポジティブなエネルギーを分けてもらえた気がします。

 

ボートレースとそれを応援する人々

最後は『お金がかからない』

やはり大都市パリに比べると、ほとんど外出をしなくなったということもあり、無駄な出費がなくなりました。これはうれしい誤算。

パリでは市内に住んでいたこともあり、遊びに出かけるのもとても簡単だったということもありますが、お店や美術館、レストランやカフェも数えきれないほど身近にあって、なんでも簡単に買えたり、お出かけしやすい分、物的欲求や願望が自然と多くなってしまっていた気がします。旅行でくるならパリはやはり便利で楽しい!

けれど住むのは4年住んだパリより、(まだ来て間もないですが)トゥールーズの方が私には合っているように思います。ほどよい田舎感と、主人の家族や親友がいるのも何より安心します笑

 

次回トゥールーズのおすすめレストラン、カフェを書こうと思います。

ここまで読んでくださりありがとうございました!