南西フランスで生きる

元モンテッソーリ幼稚園教諭が綴る、フランスの教育事情、南西フランス生活、フランスの妊活事情など、ゆるりと更新

郷に入っては郷に従え

何十年と海外生活をしている大先輩方には及びませんが、

私は大学卒業まで日本で生まれ育ち、その後アメリカ(サンフランシスコ)、英国(ロンドン)、フランス(パリ、トゥールーズ)と約10年間移り住んできました。

そのどこでも差別を受けたこともあるし、日本人だからと良い待遇をしていただいたこともありました。

差別でいえば、アメリカ、英国では、世界的人口を考えれば中国の方と思われることももちろん多く、你好と言われるのは日常茶飯事。(これは好意的に挨拶をしてくれるという感じではなく、すこし馬鹿にしたような感じで言われたので差別だと私は認識しました。)

コロナ中はもうフランスにいましたが、地下鉄に乗ればあからさまに避けられる、口元を隠される、また、犬をかわいいなとみていると、犬は美味しいのか?と尋ねられるなどまぁいろいろありました笑

こういうことは主人と一緒にいるときだと全くなく、私が一人でいるときにしか起こらないのです。言いやすそうなのでしょうか。

こういう場合は相手にせず言い返したいところをぐっとこらえ、無視か、さっと場を離れることにしてました。相手が頭がおかしい、もしくは刃物を持っている可能性もないわけではないので…。

良い待遇であれば、日本人と言ったとたんに笑顔になったり、日本にまつわるお話をしてくださったり、サービスをよくしてくださったりということがありました。これらは今までその方にかかわった日本人の方々が素晴らしい方ばかりだったのだとありがたかったです。

 

 

さて今回のタイトル“郷に入っては郷に従え”

“他の土地へ行ったら、その土地の風習を尊重し、それに従うのが良い。そこで自分のやり方を持ち込んでもうまくいかないという意味があることわざ”

 

どの国でもその国の言語を話せることは、お仕事をするとなると必要ではないかなと思います。

ちょっとしたアドバイスですが、みなさん、フランス旅行をする際に、お買い物もされると思いますが、Bonjourと入店する際は行ってみてください。お店の人の対応が違います。

日本にいる母国語が日本語ではない方が日本語を話してくれたら嬉しくなるように、フランスでも、どの国の人も同じではないかなと思います。

 

また、その国で特別に資格がいるお仕事だと資格を取りなおすことがやはり必要なのだなと最近実感しています。

私は保育士または幼稚園教諭として今までずっと働いてきましたが、パリでモンテッソーリ幼稚園のお仕事ができたのはラッキーであったのだなぁと改めて思っています。

今回腰を据えるために引っ越した先はトゥールーズからまた郊外に行った小さな街。

パリのような都会とは違い、私立の園や保育所も少ないです。

ここで面接をいくつか受けているものの、やはりフランスの正式な資格が必要のようで、やっと資格取得に向けて重い腰があがったところです。

(日本の大学で資格免許を取ったのち、ロンドンでも保育所で働きながら資格を取りなおしました。)

英語も結構大変だったのに、フランス語でかぁ…と今から緊張しています。

いくつになっても挑戦あるのみの人生な気がします笑

 

フランスの風習でいえば、お友達や家族に会った時の頬にキスをするビズはすっかり慣れました。あとなんとかなる精神も鍛えられた気がします。フランスだけではありませんが、荷物が届かない、ストライキで交通手段がたたれるなど、それぞれの国でいろいろなびっくりする出来事にもまれたのもあると思います笑

郷に入っては郷に従えということわざにならい、柔軟に対応する適応力とコミュニケーション能力は日本にいる頃より身についたように思います。

 

このことわざ、海外生活10年目の私のモットーになりつつあります。

みなさんのモットーは何ですか?